新しいアパートに入居するとき、ガスはどうすれば使えますか。
管理会社か大家さんにお問い合わせを。
LPガスを入れている販売事業者は建物ごとに違う場合があります。管理会社または大家さんにお問い合わせください。
それでもわからない場合は、建物に設置されている容器やガスメーターに連絡先が表記されていますので、そちらをご確認ください。
なお、供給開始にあたっては供給開始時点検調査が必要です。屋内の設備や機器の調査が必要で、販売事業者が消費者の立ち会いを求めることもありますのでご協力をお願いします。
引っ越しの手続きは、いつまでにすればよいですか。
できるだけお早めに。契約上の予告期限以前でないと基本料金の支払い義務が生じることがあります。
引っ越しの日時が決まったら、お取引の販売事業者まで電話にて解約をお申し込みください。早目に連絡をしましょう。
契約書等に解約予告期間が明記されていれば、それを守りましょう。予告期限以前でないと基本料金の支払い義務が生じることがありますので注意が必要です。
カセットコンロ用のボンベの処分はどのようにすればよいですか。
ガスを使い切ってから自治体が指定する方法で処分してください。
カセットコンロ用のボンベの処分は、事故を防止するために、必ず中のガスを使い切ってから、お住まいの自治体の指定する方法で分別して処分してください。
未使用、または中身が残ったガスボンベの処分については、メーカーが特定できる場合は、メーカーに処分方法を相談してください。わからないときには、(社)日本ガス石油機器工業会に相談してください。
(社)日本ガス石油機器工業会
〒101-0046 東京都千代田区神田多町2-11 ガス石油機器会館2F
TEL. 03-3252-6101 FAX. 03-3252-6105
http://www.jgka.or.jp/
 
LPガスの利用申し込みをしたところ、LPガス販売事業者から保証金として1万円を事前に預けてほしいと言われました。その必要がありますか。
販売事業者側の契約条件であれば、預ける必要があります。
取引条件として保証金を求めることは他の商品やサービスでも行われています。LPガスは事業者が自由に料金制度や契約条件を設定できますので、保証金を取引の条件とすることもできます。
LPガスの保証金制度の多くは、アパート・マンション等の入居者に対し、退去時のガス代の未払いを防止するもので、集合住宅での契約について販売事業者間で採用が進んでいます。保証金の額は通常使用のガス料金の2〜3カ月分、あるいは1万円程度が一般的です。入居時に支払った保証金は、契約終了時(清算)には返金されますので、必ず預り証をもらい、きちんと保管しておくようにしましょう。
なお、退去時にガス代の未払いがあった場合は、充当されます。
電気とガスとではどちらが環境にやさしいですか。
比較の仕方によって判断は異なります。
「オール電化は環境にやさしい」と宣伝されていますが、市民団体からは反対に“オール電化は省エネ、地球温暖化防止に逆行している”との指摘もあります。その内容は、「電気は発電所や送電の途中で60%以上ものエネルギーをロスするので、ガスに比べ環境負荷が大きい」「IHクッキングヒーターのみならず、電温を含む電気式給湯器も環境負荷を高める」「実態として火力発電が用いられるオール電化は時代に逆行している」(市民団体CASA(NPO 地球環境と大気汚染を考える全国市民会議))、「オール電化住宅ではCO2排出量が増え、増加分は東京電力の場合で7割にもなる」(非政府組織の環境団体・気候ネットワーク)といった指摘です。
もともとどのエネルギーが最も環境に優しいかという比較は大変に難しく、条件や前提によって異なります。コンロのガスを燃やせばCO2が出て、IHクッキングヒーターならばCO2は出ません。しかし、そのIHクッキングヒーターを動かすための電気を作るのが火力発電であれば、CO2が出されていることになってしまうわけです。
IHクッキングヒーターでも火事が起きると聞きました。本当ですか。
IHクッキングヒーターでの火事は増えています。
IHクッキングヒーターの火災は、急激な温度の上昇などでIHのセンサーがうまく働かないことが原因で起きます。どの商品にもトッププレートに、「発火の恐れ」と記述されているのはそのためです。
天ぷら油などは約370°c以上になると自然発火します。IHクッキングヒーターのトッププレートは、スイッチを入れるとすぐに200〜300°cになるので、天ぷら油火災が起きることがあります。ガスコンロ使用と同じような感覚で、節約のためと少ない油で揚げ物をしようとすると、急激に油の温度が上がってセンサーの反応が間に合わず、余計危ないという場合が多いのです。
IHクッキングヒーターでもやけどの危険があると聞きました。本当ですか。
IHクッキングヒーターでのやけどは増えています。
「IHクッキングヒーターは火がないからやけどの心配はない」と言われていますが、逆に、火が見えないので使用中かどうかが分かりにくく、やけどをしたり調理がしにくかったりします。見た目ではわからなくても、料理が熱くなれば鍋も熱くなり、トッププレートも余熱でとても熱くなります。
どの商品にもトッププレートには、「やけどに注意」と記述されているのはそのためです。
IHクッキングヒーターは電磁波が出て身体によくないと聞きました。本当ですか。
IHクッキングヒーターは他の家電品よりも強い電磁波を出します。
離れて使うことができにくい製品なので、人体への影響があるとの見方もあります。実際、電磁波過敏症の方で、体調不良を生じる例も報告されています。
しかし、メーカーや電力会社では、「電磁波による健康への影響については、国内外の専門機関が検討や評価を行っており、その結果、IHクッキングヒーターから発生する電磁波が国際機関によるガイドラインを大幅に下回っていることから、人の健康へ有害な影響を及ぼすことはない」としています。
ただし、電力会社も、心臓用ペースメーカーなどをお使いの方に対しては、念のため専門医に相談いただくことを推奨しています。
LPガスと都市ガスはどう違いますか。
シリンダー(容器)供給と導管供給の違いです。ただし、導管供給されているLPガスもあります。
都市ガスの原料は多くはメタンガスですが、LPガスを使用している場合もあります。また、導管によって複数の住宅に集団供給されているLPガスも全国にたくさんあります。集団供給先が70戸を超えると、ガス事業法上の「簡易ガス事業」として扱われます。
もともと「LPガス」はガスそのものの呼称(液化石油ガス)で、都市ガスとはガス事業法に基づき導管供給されている一般ガス事業を指します。
LPガスは災害に強いエネルギーと聞きましたが、根拠は何ですか。
分散型エネルギーなので災害時の復旧が都市ガスに比べて早いのが特徴です。
LPガスは、容器を各家庭に設置していますので、配管が短く、災害後の点検が容易です。このため、復旧が早く、点検が完了しだい、すぐにガスの使用を再開することができます。
平成19年7月に起きた新潟県中越沖地震のときには、倒壊家屋等を除き、約1週間で復旧し、また、被災者のための避難所や仮設住宅などへの供給でも大活躍するなど、防災都市づくりに必要不可欠なエネルギーであることが改めて実証されています。
LPガスは「環境にやさしい」と言っていますが、環境家計簿を見るとCO2係数がLPガスは電気よりも高くなっています。環境に悪いのではないでしょうか。

条件を同一にして計算すれば、LPガス(プロパン)のCO2排出量は電気(全電源平均)の約半分、火力発電の3分の1です。
環境家計簿の目的は、家庭のエネルギー等を節約することにより、各家庭のCO2を抑制することにあります。誤解のないようにお願いします。
環境家計簿では、取引単位でのCO2係数により計算する方法となっています。しかし、それぞれの家庭用エネルギーは発熱量が異なるため、比較する場合は条件を同一にする必要があります。そこで、40MJ当たりの熱量(4人家族がお風呂に入るのに要する熱量に相当)でのCO2の排出量を計算すると、LPガスが2.63kgであるのに対し、電気は4.19kgとなり、実際は見かけと逆になっています。

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